第4回ハナショウブ小説賞

ハナショウブ小説賞とは?

三重県の県花でもある花菖蒲には、「情熱」「嬉しい知らせ」という花言葉があります。「情熱」を持って書き上げた作品を世に送り出し、著者に対して「嬉しい知らせ」を届けるために、「話で勝負(ハナしでショウブ)をする」という意味を込めて、「ハナショウブ小説賞」と名付けました。

第4回では、「テーマ部門」と「opsol部門」の2部門で長編小説、「エッセイ部門」で400字からご応募可能なエッセイを募集します。「テーマ部門」「opsol部門」の大賞作品はopsol bookより書籍化、「エッセイ部門」の入選作品はopsol book公式サイトへ全文掲載いたします。

ハナショウブ小説賞を通して、物語を書くことが好きなあなた、新しいことに挑戦してみたいあなた、文章に込めたい思いがあるあなた、皆さまの作品に出会えることを、心より楽しみにしております。

小説家・カツセマサヒコさんより応援メッセージをいただきました!

〈プロフィール〉
カツセマサヒコ

1986年、東京都生まれ。Webライターとして活動しながら2020年『明け方の若者たち』(幻冬舎)で小説家デビュー。2021年には川谷絵音率いるバンドindigo la Endの楽曲を元にした小説『夜行秘密』(双葉社)、2024年には長編小説『ブルーマリッジ』(新潮社)、短編小説集『わたしたちは、海』(光文社)、2025年には『傷と雨傘』(マガジンハウス)を刊行。ラジオ TOKYOFM「NIGHT DIVER」(毎週木曜28時〜) ではメインパーソナリティも務める。

応募要項

募集部門

(1)テーマ部門
「SNS」をテーマにしたフィクションの小説を募集します。

・恋愛、ミステリー、ファンタジー、コメディほか、ジャンルは不問です。
・原稿:縦書き(用紙:A4サイズ横向き)、1ページ40字×32行
・応募ページ数(原稿量):80ページ以上160ページ以内
・日本語で書かれた、完結済みのオリジナル作品(一次創作)を応募してください。

(2)opsol部門
「介護」「医療」「福祉」のいずれか一つまたは複数をテーマにしたフィクションの小説を募集します。

・恋愛、ミステリー、ファンタジー、コメディほか、ジャンルは不問です。
・原稿:縦書き(用紙:A4サイズ横向き)、1ページ40字×32行で作成
・応募ページ数(原稿量):80ページ以上160ページ以内
・日本語で書かれた、完結済みのオリジナル作品(一次創作)を応募してください。

(3)エッセイ部門
「介護」「医療」「福祉」のいずれか一つまたは複数をテーマにしたノンフィクションのエッセイを募集します。

・文字数:400字以上2,000字以内
・日本語で書かれた、実話を基にしたエッセイを応募してください。

応募方法

  • WEB投稿用フォームよりご応募ください。なお、部門ごとに応募フォームが異なりますのでご注意ください。
  • 応募フォームはGoogleフォームを使用しています。ファイルの送信にはGoogleへのログインが必要です。ログインの手順は、Googleのログインページをご確認ください。

募集期間 *全部門共通

  • 2025年8月1日(金)9:00 ~ 2025年11月17日(月)17:00まで

選考スケジュール

  • 最終結果発表は、2026年3月を予定しています。

発表

  • 入賞者のみ個別にご連絡いたします。その後、opsol book公式サイトにて入賞作品の発表を行います。
  • 選考結果に関するお問い合わせにはお答えできません。

賞概要

  • いずれの賞も該当作品が選出されない場合があります。
  • 賞金は消費税込みの金額です。また、別途源泉所得税が徴収される場合があります。
  • 書籍化及びopsol book公式サイト・opsol株式会社が発行・運営する誌面やウェブサイトへの掲載に伴い、内容について加筆修正をお願いすることがあります。

テーマ部門

【大賞】賞金30万円+書籍化(1名)
【金賞】賞金10万円(若干名)
【銀賞】賞金5万円(若干名)
【opsol book賞】賞金1万円(若干名)

opsol部門

【大賞】賞金30万円+書籍化(1名)
【金賞】賞金10万円(若干名)
【銀賞】賞金5万円(若干名)
【opsol book賞】賞金1万円(若干名)

エッセイ部門

【入選】図書カード5千円分(10名)

エッセイ部門へ応募する前に必ずご確認ください。作品の応募が完了した時点で、下記の内容に対して同意を得ているものとみなします。
・入選作品は、opsol book公式サイトへ全文掲載いたします。また、opsol株式会社が発行・運営する誌面やウェブサイトへ掲載される場合があります。
・入選作品は書籍化または電子書籍化されることがあります。
・入選作品の出版権及び映像化、商品化等の二次的利用の権利は、全てopsol株式会社に帰属します。

選考委員

鈴木 征浩(opsol株式会社 代表取締役社長 opsol book代表)
宮川 和夫(装丁家/宮川和夫事務所) *テーマ部門・opsol部門のみ
opsol book編集部

応募資格

*未成年の方は必ず保護者(法定代理人)の同意を得たうえでご応募ください。また、保護者にも必ず本応募要項をお読みいただくようお願い申し上げます。作品の応募が完了した時点で、保護者の同意を得ているものとみなします。

  • テーマ部門・opsol部門
    年齢、経歴、性別不問
  • エッセイ部門
    介護・看護・医療などの現場で働いている方、ご家族の介護経験がある方、福祉について学んだことがある方など、介護・看護・医療・福祉に携わったことがある方(職業は問いません)

原稿について

●テーマ部門・opsol部門

  • 原稿は縦書き(用紙:A4サイズ横向き)で、1ページ40字×32行で作成してください。
  • 応募ページ数(原稿量)は80ページ以上160ページ以内です。
  • 原稿は、PDF(.pdf)、Word(.doc/.docx)のいずれかで作成してください。手書き原稿の応募は不可とします(※手書き原稿のスキャンデータ応募も不可)。
  • 1ページ目に、作品名、ペンネーム(ふりがな)、本名(ふりがな)、本文の総ページ数(本文開始ページを1ページ目と換算)、投稿部門、梗概を記載してください。梗概について、文字数の指定はありませんが、あらすじではなく、起承転結がわかるよう、作品の最初から最後までを明瞭に記述してください。
  • 2ページ目以降に原稿ページを作成してください。また、原稿開始ページを1ページ目と数え、必ずノンブル(ページ番号)を振ってください。
  • フォントは明朝体を使用してください。
  • 文字の大きさは10.5pt以上で作成してください。また、1作品を通して文字の大きさは統一してください。
  • 応募データは白黒で作成してください。
  • ファイルサイズの上限は10MBまでとなります。
  • 応募ファイル名は「作品名」「著者名」「応募日」の順で記載してください。
    「オプソルブック」(著:オプソルタロウ)という作品を2025年8月1日に応募の場合
    (例1)オプソルブック_オプソルタロウ_20250801
    (例2)オプソルブック-オプソルタロウ-2025年8月1日 など
  • Word形式の応募用フォーマット例を用意しておりますので、応募の際にご利用ください。
▼応募用フォーマット(Word形式)はこちら


●エッセイ部門

  • 応募するエッセイの本文は、応募フォームへ直接入力してください。PDF・Word・手書き原稿・郵送などでのご応募は受け付けておりません。
  • 本文の文字数は、400字以上2,000字以内です。文字数を換算する際、空白や改行も一字と数えてください。

応募規定

●エッセイ部門

  • 第三者の著作権侵害・個人情報の開示やプライバシー侵害にあたる作品、またその恐れがある作品は、選考対象外となります。
  • フィクションの作品は対象外となります。ただし、個人の特定防止等のため、一部設定を変更することは可能です。

●全部門共通

  • 応募の際は、WEB投稿用フォームより応募してください。郵送での応募は受け付けておりません。なお、部門ごとに応募フォームが分かれておりますのでご注意ください。
  • 各部門1人1作品まで応募可能です。
  • 規定の応募作品数であれば、全部門にご応募していただけます(※同一作品の応募は不可)。
    (例1)テーマ部門、opsol部門、エッセイ部門に各1作品ずつ応募→◯
    (例2)テーマ部門とopsol部門に同一作品を応募→×
  • AIにより自動生成された作品は選考対象外となります。受賞後に発覚した場合は受賞を取り消します。
  • 応募は日本在住の方に限ります。
  • 営利目的でない場合に限り、ウェブサイトや同人誌等に掲載された作品も応募可能です。応募の際は掲載したサイト名や同人誌名を応募フォーム内にて明記してください。
  • 投稿サイト、個人ブログ、SNS等に掲載済みの作品をご応募いただいた場合は、選考中に掲載の取り下げをお願いいたします。
  • 過度な残虐描写や性描写を含む作品、特定の個人・団体を誹謗中傷する内容、第三者の著作権やその他の権利・利益を侵害する、または侵害する可能性が高い作品(パロディ・模倣を含む)は選考から除外いたします。
  • 応募規定外の作品については、選考の対象外となりますので、予めご了承ください。

▼応募の前に下記の応募規約、個人情報報保護方針(プライバシーポリシー)を必ずご確認ください。

応募規約
個人情報保護方針(プライバシーポリシー)

▼ハナショウブ小説賞に関するよくあるご質問は下記をご確認ください。

よくあるご質問

応募フォーム *2025年8月1日(金)9:00よりご応募が可能です。

応募受付は終了しました。

3次選考選出作品の発表はこちら(2026/2/9更新)

2026年2月9日 / 最終更新日 : 2026年2月9日 opsolbook

【第4回ハナショウブ小説賞】3次選考選出作品発表!

このたびは、第4回ハナショウブ小説賞にたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。厳正なる選考の結果、3次選考選出作品が決定いたしましたので、ここに発表いたします。

第4回では、部門ごとに以下のテーマで長編小説を募集いたしました。

  • opsol部門: 「介護」「医療」「福祉」
  • テーマ部門: 「SNS」

上記2部門において、3次選考に選出された作品は以下の通りです。

選考経過(opsol部門・テーマ部門)

第4回ハナショウブ小説賞 3次選考選出作品(敬称略・順不同)

【opsol部門】 9作品

「明日も遥」高井リリ

「エキナセアの花束を」筑紫野さゆ

「子ども食堂のプリンセス」野間栄子

「ご臨終まで見守ります!」瀬戸航帆

「在宅介護のキャバクラ嬢」田中ヒロマサ

「シリウス」塩野薫

「ただ、そばにいるだけで」星野楓真

「とっととくたばれ、クソ親父」南木野ましろ

「レンズ」大島絆

【テーマ部門】 7作品

「風痕を抱いて」木南木一

「気色悪いくらいに『愛』を伝えるね」神野らんど

「#この女性を知りませんか」櫻井千姫

「#葉山五月をゆるすな」月待ルフラン

「YOU」遠藤空

「#likeforlikeの裏側は」南木野ましろ

「ルミナス」川屋幹大

今後のスケジュール

  • opsol部門・テーマ部門 最終選考選出作品の発表: 2026年2月下旬 予定
  • 全部門 最終結果発表: 2026年3月下旬 予定

エッセイ部門につきましては、中間発表は行わず、3月下旬の最終結果発表をもって公表とさせていただきます。恐れ入りますが、発表まで今しばらくお待ちください。

注意事項

  • 3次選考への選出は、各賞の受賞を確約するものではございません。予めご了承ください。
  • 選考過程および選考結果に関する個別のお問い合わせには、一切お答えいたしかねます。
最終選考選出作品の発表はこちら(2026/2/27更新)

2026年2月27日 / 最終更新日 : 2026年2月27日 opsolbook

【第4回ハナショウブ小説賞】最終選考選出作品発表!

このたびは、第4回ハナショウブ小説賞にたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。厳正なる選考の結果、最終選考選出作品が決定いたしましたので、ここに発表いたします。

第4回では、部門ごとに以下のテーマで長編小説を募集いたしました。

  • opsol部門: 「介護」「医療」「福祉」
  • テーマ部門: 「SNS」

上記2部門において、最終選考に選出された作品は以下の通りです。

選考経過(opsol部門・テーマ部門)

第4回ハナショウブ小説賞 最終選考選出作品(敬称略・順不同)

【opsol部門】 4作品

「エキナセアの花束を」筑紫野さゆ

「ご臨終まで見守ります!」瀬戸航帆

「シリウス」塩野薫

「レンズ」大島絆

【テーマ部門】 3作品

「気色悪いくらいに『愛』を伝えるね」神野らんど

「YOU」遠藤空

「#likeforlikeの裏側は」南木野ましろ

今後のスケジュール

  • 全部門 最終結果発表: 2026年3月下旬 予定

エッセイ部門につきましては、中間発表は行わず、3月下旬の最終結果発表をもって公表とさせていただきます。恐れ入りますが、発表まで今しばらくお待ちください。

注意事項

  • 最終選考への選出は、各賞の受賞を確約するものではございません。予めご了承ください。
  • 選考過程および選考結果に関する個別のお問い合わせには、一切お答えいたしかねます。
最終結果発表はこちら(2026/3/31更新)

2026年3月31日 / 最終更新日 : 2026年4月16日 opsolbook

【第4回ハナショウブ小説賞】最終結果発表!


このたびは、第4回ハナショウブ小説賞にご応募いただきありがとうございました。
下記のとおり受賞作が決定いたしました。

opsol部門 受賞作品

タイトル著者
大賞(書籍化+賞金30万円)該当作品なし
金賞(賞金10万円)辞退により受賞作品なし
銀賞(賞金5万円)シリウスしおかおる
opsol book賞(賞金1万円)エキナセアの花束をちくさゆ
opsol book賞(賞金1万円)ご臨終まで見守ります!瀬戸せとこう
最終選考作品

「エキナセアの花束を」筑紫野さゆ
「ご臨終まで見守ります!」瀬戸航帆
「シリウス」塩野薫

テーマ部門 受賞作品

タイトル著者
大賞(書籍化+賞金30万円)該当作品なし
金賞(賞金10万円)該当作品なし
銀賞(賞金5万円)#likeforlikeの裏側は南木野なぎのましろ
opsol book賞(賞金1万円)YOU遠藤空えんどうそら
最終選考作品

「気色悪いくらいに『愛』を伝えるね」神野らんど
「YOU」遠藤空
「#likeforlikeの裏側は」南木野ましろ

エッセイ部門 入選作品

【入選】図書カード5,000円分
タイトル *順不同著者
職場体験で得た学び梅月誠うめづきせい
スムージー大月光おおつきこう
楽しいくるふう
父の背中、小さくなってづきあゆむ
長生きして、ごめんねおおユミ
花弁は落ちれど、咲き誇るるA_DUBBINGエーダヴィング
「ぴょん、と笑った母」― 介護の時間に見つけた“生きる力” ―おかまさ
『普通の三崎』が言ったこと野間のまえい

2026年3月31日 / 最終更新日 : 2026年6月11日 opsolbook

第4回ハナショウブ小説賞 エッセイ部門 入選作品

タイトル *順不同著者
職場体験で得た学び梅月誠
スムージー大月光
楽しいくる
父の背中、小さくなって葉月歩
長生きして、ごめんね太田ユミ子
花弁は落ちれど、咲き誇るるA_DUBBING
「ぴょん、と笑った母」― 介護の時間に見つけた“生きる力” ―岡昌子
『普通の三崎』が言ったこと野間栄子

職場体験で得た学び(梅月誠)

   コロナ禍の影響で学校行事の簡略化が進み、教員の働き方改革の一環から元に戻らずに迎えた職場体験は、たったの一日しかなかった。第一希望の職場に行くことが叶わなかった私の体験先は老人ホームだった。老人ホームについて最初に抱いた感想は、老人ホームも学校と変わらない、ということだ。朝の会では今日のお昼ご飯の献立を確認し、誕生日を迎えたおばあちゃんには「ハッピーバースデートゥーユー」の合唱を贈る。自由時間の時も、一人で黙々と作業することが好きなおじいちゃんは塗り絵や計算ドリルをしていて、誰かと話すことが好きなおばあちゃんは、私と一緒に職場体験に来た男の子を捕まえて、たわいもない世間話をしていた。いつもは教室の中でくだらないことを言い合って笑っている友達が、かしこまって変な日本語を使いながらおばあちゃんと話す姿は、なんとも愉快だったのは口が裂けても本人の前では言えない。かくいう私は、認知症のおばあちゃんに大きな声を出されて怯えてしまい、ヘルパーさんに「大丈夫よ」と優しくフォローされてしまった。
「ずっとこういう仕事をしているとね、認知症で急に大きな声を出しちゃうおじいちゃんやおばあちゃんも、受け入れることができるようになったのよね」
   そう言ったヘルパーさんの目は本物だった。こういう人ばかりがここで働いているから、この老人ホームはとても生き生きとしているのだと感じた。
   お昼の時間になると、配膳を手伝ってほしいとヘルパーさんに言われ「これはあの赤い服を着たおばあちゃんに運んであげてね」と指示された人の元へお盆を正確に運んだ。献立自体はみんな同じだが、私が普段食べるものと同じようなご飯や、ペースト状になっているご飯など様々で、一人一人に合った状態で提供しているそうだ。すべての利用者さんのことを知り尽くしていると言っても過言ではないわね、と胸を張るヘルパーさんは、誰よりも頼りがいがあるように見えた。

   配膳の手伝いを終えてしばらくした時。
「そろそろ質問タイムにしようか。質問には僕が答えるよ」
   半袖半ズボンで入浴の介護をしていた男のヘルパーさんが、タオルで汗を拭きながら私達にそう言った。
「どうかな。ここの雰囲気は」
「働いている皆さんがとても優しくて、おじいちゃんやおばあちゃんとの距離も近くて……。アットホームな感じがします」
「そうか、それは良かった。僕はね、おじいさんやおばあさんの事が大好きなんだ。ここの利用者さんたちは、面白い話をたくさんしてくれるんだよ。それが一番のやりがいに繋がっているんだと思う」
   その一言を聞いて、はっと息をのんだ。つい先日まで、第一希望の職場に行けなかったことをくよくよ言っていた私を、呪い殺したいような感覚に襲われた。きっと、全ての仕事の原点はこういうところにあるのだろう。
「介護の仕事にどのくらい興味を持ってくれているのかは分からないけれど、今日の体験を通して少しでも、いいな、って思ってくれたらうれしいな」
   この仕事は人との関わりが密接だが、どう抗っても縮めることのできない年齢という壁がある。世代が違えば根本的な考え方が異なる場合もあるし、お互いに理解できないことが多々あるだろう。けれどここで働いている人達はとても楽しそうだし、おじいちゃんやおばあちゃんも生き生きとしている。それは、基本的なことだが良い人間関係の構築を大切にしているからではないかと思った。「老害」という心ない言葉もあるが、それはきっと世代の壁で、どのように昔の世代と今の世代が歩み寄るかが鍵なのではないか。その模範例としてあるのがここのような老人ホームなのだと思う。
   けれどこの思いを上手にまとめることができなくて、返すことができたのはありきたりな一言だった。
「大切なお仕事だなって、そう思います」
「ありがとう」
   ニコッと笑いかけてくれたヘルパーさんに私も同じような笑みを返した。
   その日の帰り道は、利用者さんやヘルパーさん、他にも色んな人の笑顔が私の頭の中で咲いていた。

スムージー(大月光)

   死にたいんです。
   精神科医である私が日常的に聞く言葉だ。

   その言葉を聞くと私は精神科医という仮面を被る。
   なぜその患者が死に向かってしまうのかその理由を探るべく、問診を開始し、必要に応じて休職の診断書を発行し、処方箋を出す。患者を死なせないのが私の仕事だからだ。

   しかし、一度仮面を脱いでしまえばどうだろうか。私自身、なぜ人は死ぬべきでないのかという問いにはっきりとした答えは持ち合わせてはいない。もちろん、私が死にたいと思っているわけではない、ただ漠然と生きている。漠然と生を享受しているだけであって確固たる理由があって「死なない」というわけではないのだ。

   先日、職場のテラスでスムージーを飲みながらふと思った。人生はスムージーではないかと。
   私にとって、生きることは総じて幸せだ。不幸だったことも、悲しいことも、辛いこともあった。死にたいと思うこともあった。
   人生をスムージーに例えるのなら、私の人生は甘いイチゴ、辛い唐辛子、酸っぱいレモンをミキサーにかけた味わい深いものであり、今もそれに舌鼓を打ちながら飲んでいる。
   ただ、もし私に出されたスムージーがとんでもなく苦かったらどうするのだろうかと私は思うのだ。飲むことを拒否することは「いけないこと」なのかと。

   精神科では、生活歴といって最初にこれまでどんな人生を歩んできたのかを聞く。こちらが耳を塞ぎたくなるような辛い人生を歩んでいる人も多い。

   彼らに「死ぬべきでない」と諭す権利は私にあるのだろうか。その迷いを精神科医の仮面で封じ込めながら診療にあたっている。

   私自身が死なない理由になればいいとも思った、私が彼らのスムージーにシロップとして入り、少しでも甘くできればいい。と。しかしそれは傲慢ではなかろうか。私はあくまで医師であって彼らの人生そのもの全てを背負うことはできない。恋人にも友人にもなれない。

   だから、私は患者の人生のスムージーを飲むことにしよう。今まで何が辛かったのか、どういう思いをしたのか、どういう選択をしたのか。どういう結果になったのか。今まで以上に詳細に聞くことにしよう。「この酸っぱさはあの時のライムだね」、「この辛さはあの時の唐辛子だね」と一つ一つ確認しながら飲む。苦さも辛さも一度混じれば区別が難しい。目の前のスムージーになにが入っているかを当てることは困難だろう。だから私は飲んで味わい区別する。

   死ぬことに意味を見出す人は往々にして生きる意味を失っている。だから私は意味を探す手伝いをする。苦味にも辛さにも意味はある、それは幻想かもしれないしそれもまた傲慢なのかもしれない。しかし、そう思えたのなら生きることにつながっていく。

   ほんの少しだけ納得した私はスムージーを飲み干し、白衣を羽織りなおし、いつもの診察室に戻った。

楽しいくる(風)

   別に介護士として特別働きたかったわけではない。ただなんとなく始めた仕事。だけど気付けば十年経っている。
   元々、困っている人につい手を差し伸べたくなる性分ではあると思う。介護士とはその延長線だ。介護、というのは大変な仕事だとあちこちで耳にする。シモの世話、食事の手伝い、お風呂の手伝い、車いすなどへの移乗。加えて不定休で夜勤もあり。身体的、精神的にも結構『クる』仕事だからやりたくないと。
   友達に介護の仕事をしている、と言えば「凄いね」と皆口々に言う。言うほど凄いことかなあ。感覚が麻痺していると言われればそれまでだが、私は別に二度と働きたくない、と思うほど苦に感じたことはあまりない。
   勿論働いていれば色々ある。叩かれ、蹴られ、暴言を吐かれ。あざが出来ることなんて日常茶飯事である。こういう悪い部分の話だけををすると、大変だと思われるかもしれない。
   でも同じくらい良い部分もある。毎日一度は必ず聞く「ありがとう」の言葉。他の会社だとそうはいかないだろうと思う。同じだけ「ごめんね」を聞く。だけど後者はあんまり聞きたくないと思う。私は好き好んで介護という仕事をしているから、謝る必要はないと思うのだ。
   仕事をしていると色んな相手と出会う。歯が無いのに、にやあって笑うから歯茎が剥き出しになる人、杖を突かずに引き摺って散歩させる人、マツケンサンバをノリノリで踊れる人、カラオケがめちゃくちゃ上手い人。人によって個性は様々だ。誰一人として同じ人はいなくて、そういう人たちに関われるのは楽しくて仕方ない。
   とある漫画の中で「楽しいがきてしまう」という一文がある。介護という仕事はしんどくて、苦しくて、どうしようもない時はある。今日は何もできなかった、そんな不安を抱えて翌日仕事に行くこともある。だけど、そういう日に限って「今日はアンタが来てくれて嬉しい。会えて嬉しい。だいすきなんよ」なんて言われるから思わず泣きたくなってくる。そうだ、この瞬間のために介護をやっているんだなと強く思う。嫌なことと同じだけ楽しいことがある。楽しいことがきてしまう。だから辞められない。辞めようって選択肢がなくなる。だからきっと十年続けてこれた。どこまでも利用者ありきの自分なのだと思う。
   介護という仕事が天性とは思わない。十年積み重なった今があるからこそ、やりがいを強く感じている。勤めてきた年数が、今の自分を作ってくれていると思っている。一般的には大変だと言われる仕事だけど、私にとっては大変の後ろに楽しいがくっついてくることを分かっているから。次の十年後、同じ言葉が紡げるように、自分はこれからも介護を続けていく。

父の背中、小さくなって(葉月歩)

   父の背中が、こんなにも小さくなっていた。
   脳梗塞で倒れて半年。週に三度、仕事帰りに実家へ寄って父の入浴を手伝うようになった。母は腰が悪い。父は一人では湯船に入れない。自然と、私の役目になった。
「悪いな」
   父はいつもそう言う。浴室の椅子に座る父の背中にタオルを当てた時、手が止まった。
   細い。肩幅が狭くて、背骨が浮いている。触れるのが怖いくらい、頼りない背中だった。
   子どもの頃、私はよく父に背負われた。夏祭りの夜。人混みを父の背中から見下ろした。あの背中は山みたいに大きくて、どこまでも歩いていけそうだった。父の肩に手を回しながら、私は無敵だと思っていた。
「どうした」
   父の声で、手を動かす。背中を流しながら、父の肩が震えているのに気がついた。
「寒い?」
「……いや」
   間があって、父が言った。
「情けねえな」
   その一言が、胸に刺さった。
   父は弱音を吐かない人だった。高校で教師をしていて、家でも背筋を伸ばして生きてきた。「男は泣くな」とか「弱音を吐くな」とか、そういうことをよく言っていた。そんな父が今、息子に体を洗ってもらっている。
   風呂から上がって、居間で麦茶を飲んでいる時、父が言った。
「明日から、デイサービスってとこに行く」
「そうなんだ」
「リハビリもできるらしい。母さんも楽になるだろ」
   父は窓の外を見ていた。私は何も言えなかった。
   次の週、昼休みを少し延ばして、父のデイサービスを覗いてみた。
   中に入ると、明るい声が響いていた。車椅子のお年寄りに、スタッフが笑いながら話しかけている。奥の方では何人かで風船バレーをやっていた。
   その輪の中に、父がいた。
   笑っていた。隣のおばあさんと何か喋りながら、照れくさそうに笑っている。あんな顔、家では見たことがない。
   帰りの車の中で、父は饒舌だった。
「今日な、風船バレーで三点も取ったんだぞ」
   まるで少年みたいだった。
   家では「情けない」と言っていた父が、デイサービスでは笑っている。弱さを見せてもいい場所。完璧じゃなくてもいいと思える場所。父にとって、そういう場所ができたんだと思った。
   その夜の入浴介助。父の背中は相変わらず小さかった。でも、何だか前より温かい気がした。
「父さん」
「ん」
「ありがとうな」
「何が」
「色々」
   父は何も言わなかった。でも、背中が少しだけ動いたような気がした。
   父の背中は小さくなった。それは事実だ。でも、それは悲しいことじゃないのかもしれない。
   介護って、親の知らなかった顔を見つける時間なんだと思う。強がっていた父が、ようやく力を抜いた。それだけのことだ。
   いつか私も、誰かに背中を流してもらう日が来る。その時、父みたいに笑っていられるだろうか。
   分からない。でも、一つだけ分かったことがある。
   強いってことは、弱さを隠すことじゃない。弱くなった自分を、そのまま受け入れることなんだ。
   父の小さな背中が、それを教えてくれた。

長生きして、ごめんね(太田ユミ子)

   義父の葬儀の後、義母はぽつりと言った。
「私は、家で死にたい……」
   十年前、九十二歳で亡くなった義父は最後の一年を施設でお世話になった。当時九十歳の義母は身の回りのことは何とか一人で出来るが、お風呂はもう一人で入るのは無理だった。
   日帰り入浴もヘルパーさんに来てもらうのも、昔気質の義母は嫌がった。誰が義母をお風呂に入れる? 足が不自由な夫は無理だ。京都に住んでいる義姉は私より一回り年上で腰痛や膝痛を抱えている。一人っ子の一人娘は東京で暮らしている。私しかいなかった。
   何で私――気が重かったが、やるしかない!
「お義母さん、今日は私とお風呂に入りましょう」
「一人で入る。自分で洗える」
   言い張る義母を夫と説得してお風呂へ。義母に椅子に座ってもらい、最初に髪をシャンプーする。次は体。スポンジにボディソープをたっぷり付けて背中から洗ってゆく。義母の体を洗いながら、私は義父母と同居してからの日々を回想していた。

   一九九五年一月十七日阪神淡路大震災――私が住むアパートは無事だったが、同じ町内に住む義父母の家は全壊した。一年後、家を再建し義父母との同居が始まった。
   義母とは嫁と姑によくある諍いもあったが、義母は一人孫である娘にとてもよくしてくれた。娘を義母にまかせて、よく夫と二人で出かけたものだ。かわいいとは言え、幼児の世話は大変だっただろう。おかげで子育てのストレスから開放された。
   夫とケンカして部屋にこもると、いつも義母が来て、
「なんか、ようわからんけど、ごめんね」
   夫の代わりに謝ってくれる。なんか、ようわからんけど、夫を許してしまう。それに義母は些細なことまで「ありがとう」と笑顔で言ってくれる。義母の「ありがとう」と「ごめんね」で家族は丸く収まり、私も家族も幸せだった。義母に恩返しする時がきたのだと思った。

   お風呂から上がり、義母の髪をドライヤーで乾かして終了。義母からほのかに石鹸の香りがした。
「ありがとう。気持ちよくなったよ」
   初めてをやり遂げて私も気持ちよかった。義母が照れくさそうに、
「また、一緒に入ってくれる?」
   うなずくと、義母は笑顔になった。

   義母とお風呂に入るようになって、四年が過ぎ、義母は九十四歳になった。要介護2になった義母を、私がお風呂に入れるのはもう限界だった。夫と相談して、訪問入浴介護サービスを受けることにした。義母も承諾してくれた。義母は両手を合わせて、
「今までお風呂に入れてくれてありがとう。長生きしてごめんね」
   その言葉で介護の日々が報われた気がした。

   初めての入浴サービスの日、男性二人、女性一人のヘルパーさんが浴槽を持って来てくれた。義母は検温して血圧を測ってから、体にタオルを乗せたままで浴槽につかり、頭から爪の先まで丁寧に洗ってもらった。
   最初、緊張していた義母だったが、途中から気持ちよさそうだった。タオルもバスタオルも持参してくれたので、洗濯も楽だった。これだけのサービスを受けても、一割負担で千五百円ほどだった。もっと早く利用したらよかったと後悔した。

   令和元年六月二十九日、義母は自宅で眠るように亡くなった。前日に五回目の入浴サービスを受けたばかりだった。
   亡くなる一ヶ月前から義母は水以外なにも受け付けなくなった。二日に一度、車椅子に乗って近所にあるかかりつけの医院に行って点滴をしてもらっていたが、
「これ以上の点滴はかえって体の負担になります」
   医師の判断に従った。それから直ぐに義母はベッドから起き上がることが出来なくなり、要介護2から要介護5になった。
   寝たきりになった義母は急激に痩せて体全体が小さくなった。一日中、うつらうつらしているか、目を開けても焦点が合っておらず、呼びかけても何も答えなかったのだが――。オムツを替えた後、義母の体を拭いている時だった。義母はふいに私の手をギュッと握った。そして力のある眼差しで私を見て、「ありがとう」と、言うと力尽きたように目を閉じた。
   ――三日後に義母は亡くなった。

花弁は落ちれど、咲き誇るる(A_DUBBING)

   私は介護施設で働いている。
   毎日たくさんのお年寄りと時間を共にしている。
   施設で働いてわかったことがある。
   おじいさんは山へ芝刈りに行かないし、おばあさんは川へ洗濯に行かない。
   みんな私たちと同じように笑い、悩み、毎日を必死に生きている。

   老いという逃れられない時間の川に浮かび、どんぶらこ、どんぶらこと、たくさんのなにかを削られながら川下へと下ってゆく。
   時には濁流にのまれボロボロに傷つき、時には同じ流れにのった同志と身を寄せ合う。
   始めは角のあったものも、流れるうちに丸くなる。

   今まで出来ていたことが出来なくなる。
   突然病に侵される。
   ある日突然、またはじわじわと、試練の壁が立ちはだかる。
   そんな現実に打ちのめされて、多くのことを諦めてしまった方たちもたくさん見てきた。

   ただ私は、自身が古着や革靴、絵を描いたりすることが好きなことから
   “経年劣化による魅力こそ、個性そのものではないのか。人もまた例外ではなく”と、考えている。

   出来ないことにより、出来るようになった表現が、より一層その人間に深い色を重ねる。
   油彩のように積み重ねた全てが、ひとつの個として強烈な輝きへと成る。

   昔から絵を描くことが好きだった方が、手が不自由になり上手に描けないことを悲しんでいた。
   私からしてみれば、それは、なにも悲観することなどなく、新しい自分との邂逅である。

   私はその方に対して、
「手が思い通りに動いていた時は、描きたくても今みたいな絵は描けなかったんですよ。手が思い通りに動かなくなっても、それでもペンを持ったから、今新しい絵を描けてるんです。そこから生まれた新しい表現の形は、とても素敵な輝かしい個性で、その個性の前では、上手い下手なんて些細なことです」

   そう伝えると、「なんだか幸せな気分になったわ」と笑ってくれた。
   その後もたくさんの絵を描き、私によく見せてくれる。
   時には私が絵を描き、「これに好きな色を塗ってください」と伝えて、二人で一つの作品を作ったりしている。

   人が皆持っている個性という花は、時が経つと花弁が落ちてしまうことがある。
   しかし、どれだけ花弁が落ちようとも、花は花である。
   全ての花弁が落ちたとしても、別の形や色となり、再び咲き誇ることができるのだ。
   その姿は、以前とは違うかもしれない、理想とはかけ離れているのかもしれない、それでも咲き誇るのだ。
   その姿こそが、今の自身の輝きであり、美しさなのである。

「ぴょん、と笑った母」― 介護の時間に見つけた“生きる力” ―(岡昌子)

   母の病室には、いつもやわらかな光が差し込んでいた。
   大腸がんの手術を終え、半年間の介護生活が始まった。朝は野菜ジュースを作ることから始まり、母の笑顔を見ては少し安心する毎日。

 「今日のパジャマ、かわいいね」と声をかけると、母は照れくさそうに笑いながら「ぴょん」と言った。ウサギ柄のパジャマに合わせて、冗談めかして返すその声が、妙に幼くて、愛おしかった。

   病と向き合いながらも、母はいつも「家族が楽しく過ごせるように」と気遣っていた。父が仕事から帰る時間には、疲れが吹き飛ぶようにと、少しでも明るい色の服を選ぶ。
   私は、そんな母の“おしゃれ心”を見て、「人は最後まで自分らしく生きようとするんだ」と気づいた。

   母が入院していたころ、私はよくお見舞いに行った。
   それでも仕事に追われ、心はいつもせわしなかった。
   母のベッドのそばで話しているうちに、気づけば私は、そのままベッドの上で横になってしまうことがあった。
 「ちょっとだけね」と言いながら、十五分ほどの昼寝。
   それでも目を覚ますと、母はいつもやさしく微笑みながら私を見ていた。
   そのまなざしは、まるで小さな子どもを見守るようだった。

   本来なら、病院のベッドで眠るのは母の方だ。
   それなのに、介護に通う娘の私が眠り、母が見守ってくれる。
   立場が逆転しているのに、不思議とあたたかく、涙がにじんだ。

   母は、自分の体調よりも私の疲れを心配してくれる人だった。
「まあちゃん、無理しないでね。」
   そう言って、私の手を握る。その手は少し冷たくても、いつも安心するぬくもりがあった。

   病室の窓から差し込む午後の光、消毒液のにおい、シーツのしわ。
   そのすべてが今では宝物のように思える。

   介護は正直、きれいごとばかりではない。
   夜中のトイレ介助で眠れない日も、薬の副作用で母が苦しむ姿に、涙が止まらなかった夜もあった。
   それでも、「ぴょん」と笑う母の一言が、すべてをやさしく包んでくれた。

   介護を通して学んだのは、「生きることを支えるのは、特別な医療や福祉の仕組みだけではなく、“ことば”や“まなざし”だ」ということ。

   介護の現場には、たくさんの「ぴょん」がある。
   小さなユーモア、少しの気づき、ささやかな希望。
   それらが、誰かの明日を生かす力になると、今も信じている。

『普通の三崎』が言ったこと(野間栄子)

   高校時代、私の学年には三崎という名字の男子が三人いた。
   一人目の三崎は『かっこいい三崎クン』である。この三崎クンはイケメンのモテ男で、私の親友はこの三崎クンに恋をしていた。毎日毎日、「三崎クンが英語の時間に音読した」だの「三崎クンがファンタを飲んでいた」だの、彼女は私に色々な話をうっとりとした口調で教えてくれるのだった。
   二人目の三崎は『面白い三崎さん』であった。私のような不細工な女子にも優しい、ナイスガイであった。文化祭など、普通の人には思いつけないようなアイデアを考えつく、アイデアマンでもあった。
   三人目の三崎は『普通の三崎』と呼ばれていた。線の細い、繊細な感じの三崎であった。彼はいつも教室の片隅で静かに本を読んでいる、影の薄い男の子だった。おとなしく目立たない感じの三崎、それが彼であった。
「ねえ、栄子ちゃん知ってる? 『普通の三崎』がテレビに出てるよ!」
   卒業後、30年以上経ったある冬の日だった。高校の同級生からそんな話を聞いて、私は驚いた。『カッコいい三崎クン』でもなく、『面白い三崎さん』でもなく、『普通の三崎』がテレビ?
   どうやら、高校を卒業後『普通の三崎』はお医者さんになり、大きな医療法人で内科医として働いているらしかった。そして今のコロナ禍で、テレビの向こうの『普通の三崎』はコロナの情報を私たちに教えてくれているのであった。
『緊急事態宣言は無意味だ、とおっしゃいますが……今、医療の現場は逼迫しております。僕たちは防護服を着て、24時間体制で患者さんの治療に当たっておりますが、正直、限界は近いです。僕は20年以上医者をやっていますが、こんなことは初めてです』
   画面の向こうの『普通の三崎』は私たちに訴えていた。医療機関はフル稼働で動いている、大勢の医療従事者が使命を果たすために頑張っている、だから緊急事態宣言に協力してほしい、と『普通の三崎』は私たちに訴えた。
   連日の激務のせいか『普通の三崎』の顔色は悪かった。日本全国に『普通の三崎』のような医師が一体何人いるんだろう、と私は思った。
『でも、三崎先生』
   若手のコメンテーターが口を挟んだ。派手なネクタイを締めて、自信たっぷりな様子でコメンテーターは言った。
『経済活動を止めるのって……俺はどうかなーって思うんですよ。色々配慮って言われても……ぶっちゃけ寿命とか、あるじゃないですか、寿命で仕方がない場面もあると思うんですよ。それなのに社会全体の活力を削ぐんですか?』
   一瞬の沈黙の後、画面の中の『普通の三崎』は口を開いた。『普通の三崎』はテレビ用の抑制された態度ではあったけれど、怒っているようだった。寿命だから見捨てろ、そういう意見に対して彼は純粋な怒りを抱いているようだった。
『無意味かどうか、やってみなくてはわかりません。でも、コロナに対しては、僕たちは少しでも前進しなくてはいけないと思います。できることがあるのに、何もやらずに人が死んでいく   社会が良いとは……僕はそんな社会が良いとは思えません』
   私は何が正しいのか分からなかった。でも、何もやらずに人が死んでいく社会というのは……私も嫌だな、と思った。
   実際のところ、コロナというのはどんな社会を作っていくのか、という問題を私たちに突きつけているのであった。それを選択するのは私たち普通の市民なのである。
   個人的に、持病を抱える私としては……医療が、お医者さんや看護師さんといった医療従事者の方々の使命感にやっと、支えられていることに驚き、危機感を感じた。医療ってなくなったら困るよね? じゃあ医療は水道とか電気のようにインフラじゃないの? 蛇口をひねって水が出てこないと困るよね……だったら、医療の供給が途切れないように国や自治体はバックアップするべきじゃん、と私は思うのであった。
   でも、私たちの日本はなんとなく下り坂で少子化で……医療にかかる必要がない人たちにとっては医療に税金を使うことは無駄、と思ってしまうのだろう。『医者は儲けている』んだから、これ以上医療の分野に税金を使いたくない、という考えの人もいるだろう。
   コロナの後の世界を生きる私たちの間には、いまだに見えない分断があるように感じてならない。コロナは社会の中に様々な立場の人がいて、全員が満足して幸せになる方法というものがいかに少ないかを教えてくれたような気がする。
   それでも、普通の市民の私は思うのだ。
   もし誰かが「なんとしても生きたい」と強く願った時に……その気持ちに対して、手を差し伸べられる社会というものは健全な社会なのではないか、と。私は普通の市民としてその健全さを支えてもいいのではないか、と。
「あんた、いいこと言うじゃん、『普通の三崎』のくせに!」
   そして、私はテレビの中の『普通の三崎』に向かってそんな風に偉そうに呟いたのであった。

選評(opsol部門・テーマ部門)

〈選考委員〉

鈴木 征浩【opsol株式会社 代表取締役社長 opsol book代表】
宮川 和夫【装丁家(宮川和夫事務所)】*opsol部門・テーマ部門のみ
opsol book編集部

◆opsol部門 銀賞
シリウス」塩野薫

【あらすじ】
権力と思惑が絡み合う先で、希望の光を掴み取れ。
   アドミラル製薬で研究者として働く一ノ瀬辰夫は、革新的な新薬を自分の手で生み出すべく、日々研究を重ねていた。ところが、自身が挙げた成果を上司に横取りされたことに猛反発した結果、研究本部から開発本部への異動を言い渡されてしまう。
   さらに、ある事件がきっかけで二度目の左遷が決まり、45歳にして営業本部のマーケティング部という未知の世界に飛び込んだ一ノ瀬。完全な窓際社員になり、かつて掲げていた人生の目標を失うも、ある製品の担当となったことで状況が一変する。
   そんななか、社の命運をかけた一大プロジェクトが順調に進行する陰で、治験患者の一部が急性憎悪という不可解な有害事象を起こしていることが判明し……。

【鈴木 征浩】
   製薬業界を舞台に繰り広げられるドラマ。非常にリアリティのある世界観はまさにドラマティックで、独自の魅力を放っていた作品です。比較的長尺の物語でしたが、最後まで書き切られていました。
   ただ、作品の真の魅力を感じるためには、物語を半分以上読み進めなければならないように思われるのが非常に残念です。長い物語の世界に読者を誘うには、序盤という道案内がやはり重要になります。構成を検討し、物語にわかりやすい幹線道路を設け、大胆に再構築することにより、本作の魅力はさらに何倍にも膨らむであろうと思います。
   製薬業界という舞台設定は、著者に非常に合っていると感じますし、その世界を説明する表現は過不足なく、心地よく自然に物語に入っていくことができます。また、ところどころ、強い印象を残す場面が光っており、願わくば、同じ業界や世界観で、「ドラマ」を意識した作品を、ぜひまた読ませていただきたいと思います。

【宮川 和夫】
   アドミラル製薬に勤務する研究者一ノ瀬辰夫が、理不尽な左遷から再出発を目指すが、ある事件がきっかけで更に不本意なマーケティング部門に左遷される。しかし、そこで任されたある製品の売上げを大きく伸ばし、その実績が評価され、新たな部署に移動する。そこで任された仕事は、アルツハイマー型認知症治療薬シリウスだった。
   企業小説として実に面白い作品でした。最後まで読ませる力があり、専門用語の説明も過不足なく、何より人物造形がいい。素晴らしい書き手が現れたと感動しました。ドラマ化して欲しい内容です。
   ただこの作品がハナショウブ小説賞のopsol部門としての出版に適しているかというと疑問が残りました。他の作品を読んでみたい方です。

◆opsol部門 opsol book賞
「エキナセアの花束を」筑紫野さゆ

【あらすじ】
誰にも言えない心の痛みを包み込む、救いの処方箋小説。
   東京都の外れにある緑ヶ丘精神病院で働く看護師・深山香織。ここには、重症度も疾患もさまざまな患者が訪れる。仕事に対する強いストレスや、精神疾患への偏見がきっかけでパニック障害になった患者。母親の自死を目撃し、異性からの嘘の優しさや共依存から、解離性障害に至った患者。母親からの精神的虐待を受け続け、長年に亘って適切な治療がなされてこなかったうつ病の患者。
   精神科看護に熱い思いを持って働く香織は、患者に寄り添い、懸命に対応しながらも、幾度となく壁にぶつかっていく。そして、香織自身も、自分を曝け出せない性格に嫌気が差す一方で、無理して明るい自分を演じてしまうという悩みがあり……。

【鈴木 征浩】
   精神科の病棟を舞台に、主人公である看護師の視点で展開される、やさしい「受容」の物語で、一貫してあたたかく穏やかな雰囲気が充満している作品です。
精神科を巡る世界というのは、わかりやすいようでいてわかりにくいもので、「精神を煩っている」という表現は確かに間違いではないのだろうけれど、その症状は怪我のようにわかりやすくはなく、また、数値にも反映されません。いかに誤解無く正確に、しかし抵抗しなくて良い形で表現するかは、大変難しい問題です。
   本作には「穏やかな良い人たち」が登場するという印象があります。もちろんそれは悪いことではありませんし、リアリティがないとも思いません。しかしながら、穏やかな物語であるが故に、多少のスパイスと、人物の個性とを、求めてしまうというわがままな読者心理もあります。
   精神科医療というものに対するやさしい想いを感じる作品、その魅力を伝えるために、物語としての技法や手法を、少し意識していただいても良いのかな、と感じる作品でした。

【宮川 和夫】
   精神病院の看護師、深山香織の成長の物語。
   まず気になったのが、何故主人公が精神科の看護師を目指したのかという動機が希薄な点です。ゆえに主人公に感情移入ができませんでした。おそらく作者自身の体験をもとに書かれていると思うのですが、出てくる人々が皆いい人過ぎる。それに加え物語が淡々と進むので面白みを感じられませんでした。病院という空間での看護師と医師、看護師と患者という立場の違う人々の人間模様、葛藤をポジティブな視点で描くこともできるはずです。ともあれ、心がほっこりする物語でした。

◆opsol部門 opsol book賞
ご臨終まで見守ります!」瀬戸航帆

【あらすじ】
命に寄り添う彼らが目指す、介護の未来と希望の物語。
   高齢者向け見守りセンサーを取り扱う企業で、生体データの分析を担当する真壁知久。画面に並ぶデータを単なる数字として処理する真壁だったが、ある日、営業の朝倉と訪れた介護付き有料老人ホームで一人の入居者と出会う。この出会いを境に、真壁は数字ではなく、その向こうに存在する命と向き合うべきだと気付く。
   一方、サポートチームの石原は、施設側がセンサーを使いこなせていない実態に直面し、理想と現実の乖離に憤りを感じていた。また、定年退職を目前にした藤倉は、父の在宅介護の限界に突き当たる。
   それぞれの立場になり初めて知った現実。そこで抱えた思いは、やがてとあるプロジェクトの立ち上げに繋がっていく。

【鈴木 征浩】
   高齢者向け見守りセンサーを取り扱う企業で働く人々を描いた作品で、見守りセンサーやそれに関連する公的制度について、非常に詳細に描かれています。それがリアリティを演出しているのは間違い無いと思うのですが、言葉を選ばずに言いますと「詳しすぎる」が故に、読者としては説明的に過ぎると感じてしまいました。本作は小説作品であり、読者が求めるのは「見守りセンサーの話」ではなく「見守りセンサーをキーにした物語」であろうと思います。また、著者も、後者を描こうとされているであろうとも思います。ですが、詳細すぎる説明や解説が読書体験をやや邪魔してしまっているように感じられたことが残念でした。
   見守りセンサー業界を舞台にするという切り口は非常に魅力的だと思いますし、時代的に読者の興味もひきやすいと思います。著者が真に描きたいことをより心の中で顕在化させ、それを如何に表現するかに向き合っていただければ、より良い作品になることと思います。

【宮川 和夫】
   介護施設の見守りセンサーを作り販売する会社、そこで働く人々の物語。
   こういう仕事があることを知り、見守りセンサーのシステム開発と販売を通して介護の現場を描くという視点の面白さに引き込まれました。
   全体的には読みやすい文章でしたが、センサーの説明がやたらと長いのが難点。説明のボリュームを減らし、人と人との関わりの描写に重点を置くとよりよくなると思います。また、物語の主人公は誰なのかが曖昧で、起承転結が見えにくいのが残念でした。

◆テーマ部門 銀賞
「#likeforlikeの裏側は」南木野ましろ

【あらすじ】
誰にも言えない本当の自分と、誰も知らない君の真実。
   高校一年生の須田朱音は、親友の桜井綾香に対して、劣等感や嫉妬心が渦巻くことがある。たいした取柄のない自分とは違い、才色兼備な綾香が羨ましい。そんな感情に思考が支配されたとき、朱音はクラスの誰も知らない裏アカウントで、そっと自分の気持ちを吐き出している。モヤモヤは、隠れて吐いてなかったことに。そうして幸せに過ごせれば十分だった。
   しかし、ひとつの出来事をきっかけに、恋人の碧生あおいと綾香が隠れて会っている事実が発覚する。激しい怒りと悲しみに駆られた朱音は、感情のままに裏アカへ愚痴を書き込む。だが、あろうことかその投稿は、クラスメイトと繋がる日常アカウントに上がっていた。
   学年中で噂が広まり、二人との関係が崩れていくなか、孤立する朱音の唯一の味方になったのは、たいして親しくもない隣の席の男子・二宮で――。

【鈴木 征浩】
   誰が見ても親友同士のふたり、その裏側は……というテーマで、女子高校生の世界を描いた作品。
   軽快な筆致はリーダビリティが高いのですが、本作は作品全体を通して少し濃度の低さのようなものを感じてしまいました。また、SNSをテーマとして消化し切れていないようにも感じました。物語構成はある種の王道と表現しても良いのかもしれません。王道は決して悪いものではありませんが、やはり多くの人が通る道。その道を行くなら、著者にしかない個性をもっともっと詰め込んでもらいたい、と思います。
   本作は終盤で、非常に印象的な展開を迎えます。これは好みも含めて賛否が分かれるところだと思いますが、私は現状のままではうまく受け入れられないと感じました。そこに至るまでの伏線やとっかかりがもっと描かれていたならば、また印象は違ったかもしれません。
   表現したいものは何なのか。磨くべき自身の個性は何なのか。それらとさらに向き合い、さらに魅力的な作品を生み出してもらいたいと思います。


【宮川 和夫】
   登場人物のキャラクターがとてもよく描かれていて、またセリフ回しも上手く、読んでいて映像が頭に浮かびました。
   SNSの誤爆から始まる誹謗中傷や誤解、孤立。そして高校生のみずみずしい恋愛模様の描写は素晴らしいと思いました。最後のどんでん返しには賛否が分かれるところですが、この小説のエンディングとしては違和感を感じました。もっともそれが作者の意図なのでしょうが。

◆テーマ部門 opsol book賞
「YOU」遠藤空

【あらすじ】
人気YouTuberが死んだ。死因は████。
「この動画が公開される頃、俺は死んでいます」
   チャンネル登録者数100万人超の人気YouTuber・黒崎が突然投稿した動画で語られたその言葉。自分の死んだ理由を視聴者に推理させる、前代未聞の企画が動き出した。5日以内に死因を的中させた視聴者には、アカウントと財産の全てを譲るという。
   一日ごとに投稿されるヒントをもとに、多くの視聴者が真実を探す。会社員・織田孝一はくだらない仕事の日々から抜け出すため、大学生・井川直美は推しの黒崎に何があったのかを知るため、不登校の高校生・小野司はアカウントを譲り受けて有名YouTuberになるために。黒崎の死の理由、そして、この企画の目的とは――。

【鈴木 征浩】
   チャンネル登録者数百万人という人気動画クリエイターの死を巡る物語で、動画クリエイター自らが自らの死を予告しつつ自らの死について謎解きを出題し、その謎にそれぞれの思惑から挑戦する3人の人物が描かれる作品です。
   動画クリエイターが自らのチャンネルを利用して行う謎解き企画、そしてその謎は自らの死に関することである、というミステリ要素を含んだ導入は非常にキャッチーで、そこに3人の人物の思惑がそれぞれ重なっていくという構成は魅力的です。
   ただ、根幹となる物語の展開、そして謎の真相について、どうしても納得することが難しいと感じてしまいました。前例や定義に縛られなければならないということは決してありません(むしろ時にそれは害悪です)が、やはり「謎」というものの回答に対しては、一定「フェアである」ことは必要であろうと思います。私の誤読であれば大変恐縮ですが、「フェアであること」と真正面から向き合っていただければ、物語の設定や構成の魅力が生きてくるであろうと思います。

【宮川 和夫】
   人気YouTuberが突然「この動画が公開される頃、自分は死んでる」と公開し、その理由を視聴者に推理させる。その企画に参加する3人の物語。
   人気YouTuberが死んだ理由を知りたいと思う人の気持ちは分かるとして、そのアカウントを譲り受けたとしても人気YouTuberになれるとは思えず、また、アカウントを手に入れれば一気に人生を逆転できるとも思えない。
   この設定の違和感が気になり物語に入り込めませんでした。
   また、誤字脱字、人物名の表記間違いなどが多く見られます。応募前に推敲をしてください。

総評

   第4回を迎えたハナショウブ小説賞に、想いのこもった大切な作品をご応募くださいました著者の皆様に、先ずは深く御礼申し上げます。そして、物語を書き上げるという特別な行為に対して、改めて、心より敬意を表します。

   昨年に続いて開催いたしましたエッセイ部門においては、数多くの作品をお寄せいただき、また、テーマや内容も多岐にわたっており、選考委員としては嬉しい悲鳴を上げておりました。様々な立場、視点、論点から医療・介護・福祉に関する想いを綴っていただき、そういったことに日常から関わる身といたしましても、多くの発見があり、喜びがありました。

   opsol部門ならびにテーマ部門の最終選考は、激論に次ぐ激論となりました。通常最終選考会は1回の開催なのですが、今回は形を変えながらとは言え、合計3回を要することとなりました。

   ハナショウブ小説賞の選考は、相対評価と絶対評価のハイブリッド方式です。他の応募作と比較してどうか、を検討しながら、opsol部門及びテーマ部門については、ハナショウブ小説賞の大賞として、あるいは金賞・銀賞・opsol book賞として相応しいか、を同時に検討しています。すなわち、大変複雑な検討を行っており、また、小説作品というものの性質上、そもそも単純評価は不可能で、論理的に点数化するということが極めて難しいものです。そして今回は、大変ありがたいことに、応募作品全体のレベルに上昇が見られ、読み応えのある作品が顕著に増加した印象がありました。それ故に、選考は難航しました。

   結果的に大賞授賞作・書籍化対象作を選出できなかったことについては、選考委員としましても、大変複雑な想いでおります。ですが、とても大切な何かが足らない、非常に重要な何かがどうしても腑に落ちない、タイミングの悪さのようなものをどうしても無視することができない——という「とても重要な点」というものを無視することができず、こういった結果となりました。それらの点は、小さいかもしれませんが、深く、あるいは強く、心に刺さるものでありました。そしてそういったことを見逃さないことが、私たちの、各作品に対する、著者の皆様に対する、そして小説作品というものに対する「礼」である、と考えました。この結果に対し、様々なご意見があるかとは存じますが、何卒ご理解賜りたく存じます。

   改めまして、第4回ハナショウブ小説賞に対し、たくさんの作品をご応募いただきましたことに、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。著者の皆様のことを、心より敬服申し上げます。

2026年3月31日
opsol株式会社 代表取締役社長
opsol book代表 鈴木 征浩

次回開催について

   いつもハナショウブ小説賞を応援してくださり、誠にありがとうございます。

   第5回ハナショウブ小説賞の開催につきましては、これまでの形式を見直し、一部内容を変更しての実施を検討しております。
   詳細が決定次第、改めて本サイトにてご案内申し上げます。

   今後とも、ハナショウブ小説賞を何卒よろしくお願い申し上げます。